【お気持ち表明】某SNSでの写真投稿から見るリスクについて
こんにちは、セキュリティ猫です。
日々の仕事で体力が完全に奪われてしまった上に、特にブログに書けるような専門的なものも持っておらずブログを書くモチベがなくなっていたのですが、 世間ではGW(まあ、こういう仕事をしているとどうであるかは察してください)ですし、ちょっと気になる話題を拾ったので久々にリハビリがてらブログを更新しようと思います。
日々の情報収集をしていた際に以下の記事が飛び込んできました。
この事象についていろいろ思うことがおりましたので、ちょっとお気持ち表明しておこうと思います。
銀行員が支店内部を撮影? BeReal映像がXで拡散 西日本シティ銀「事実確認中」 - ITmedia NEWS
注意事項
- 本記事はただのお気持ち表明です。
- 技術内容には一切触れません。
- 問題解決を目的とはしていません。
- BeRealは利用したことがないため、想像で書いている個所も多分にあります。実態と違う部分については温かい目で見ていただけますと幸いです。
- 注意喚起レベルで参考になればと思います。
【目次】
2026年4月29日、SNS上で銀行の内部映像が拡散される事象が発生していました。 情報の拡散とともに動画内の映像が某銀行の支店とみられるとの情報も拡散され、のちに西日本シティ銀行から声明・謝罪文が出る事態となっています。 【お詫びとお知らせ】事象の概要
この度、当行職員がインターネット上に投稿した営業店執務室内を撮影した動画や画像が、拡散された事案が判明いたしました。
お客さまをはじめ、多くの皆さまに多大なご迷惑や心配をおかけすることになり、心から深くお詫び申し上げます。…
動画内には、ホワイトボード上に顧客の氏名、PCの画面、業務目標や無断で撮影されたと思われる他職員も映りこんでいたようです。
この動画はSNSで拡散されるとともに、メディアでも取り上げられる事態になりました。
銀行員が支店内でBeReal投稿した映像、Xで拡散 西日本シティ銀が謝罪 顧客7人の氏名が流出 - ITmedia NEWS
この事象が話題になった要因の一つにBeRealで投稿されていたことが挙げられます。
BeRealとは?
BeRealは、2020年にフランスで生まれた写真を投稿共有するSNSアプリです。
BeRealの特徴として「1日1回、2分間の投稿枠」があります。
これは毎日1回、ランダムなタイミングでユーザーに通知が届き、2分以内にカメラ(前後両方)で撮影し投稿 しなければならない システムをつかっています。もし2分以内に投稿しないと友達の投稿が見れなくなる仕組みとなっています。
同じように写真を投稿共有することを中心としたSNSに「Instagram」や「TikTok」がありますが、これらのSNSと差別化されている点として、写真を加工せずに「ありのまま」を投稿することで飾らない瞬間を通じてつながることをコンセプトにしているようです。
また、1日1回ペナルティ付きで2分以内という投稿までの短い時間制限により投稿者の判断を狂わせることになっているものと思われます。
BeRealの特徴
- 加工できない
- フィルターが使えない
- 事前に準備した写真は投稿できない
- 「今この瞬間」をそのまま共有する
類似の事象
BeRealを含む写真投稿による不適切な投稿は以下のような事例があります。
市立総合病院委託職員による個人情報の漏えいについて | 新着情報 | 岩見沢市立総合病院
川崎市役所新人が研修資料をSNSアップ 市長「こんなことまで」 個人情報ネット拡散
2026年4月上旬には複数の企業関係者と思われる投稿が拡散されていました。
また、ここ数日複数の企業で類似の事象があったことが公表されています。
ミスタードーナツ、内部情報写り込みの画像SNS拡散 運営本部・ダスキン認める「厳格に対処してまいります」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
SNSではホットな話題のため、内部情報を含んだ投稿が次々拡散されています。
お気持ち
今回の事象についていくつか思うところがあったので書いていこうと思います。
拡散された投稿について
- 問題のある投稿だからといってそれを無加工で拡散することも問題では?
今回の拡散された動画について、多くの人によりRPや引用ポストにより拡散されていました。 しかしながら投稿された動画、加工されておらず記載されていた内容や人物についても判別できるものとなっています。 これらの内容を加工もせずに拡散させることは情報流出を手助けしていることになりうるので気を付けたほうがいいです。
SNS利用者について
- SNS利用場所はよく考えたほうがいい
職場内の写真撮影やSNS投稿を禁止している企業が多いとは思います。 また、SNSによっては投稿場所も表示されるタイプがあるため、勤務地が秘匿されているような職業の人はこれもリスクになります。 今回の投稿では投稿場所と思われる地理情報がSNS上でも表示されていたようです。 (仕事柄、某所勤務ということが多いので.....ここら辺かなり気を遣う)
- 一度ネットの海にあげた情報は公開されると思ったほうがいい
今回の事象では画像内の情報から最近撮影された画像ではなく、過去に投稿された画像(スクリーンショットなどで保存されていた?)との情報が出ています。 一度ネット上にあげた情報はどんなに消しても消しきれるものではなく公開されているものと思ったほうがいいです。
- クローズド・身内だけと思うのは勝手だけど
BeRealは相互フォローのみに公開されるSNSのため、身内のみ・知り合いのみのクローズドのSNSとして使っているように思われます。 相互フォローのみに公開というコンセプトがあるので錯覚を起こしてしまいますが、完全なクローズドSNSではない以上外部へ流出する可能性があります。 そのことを踏まえたうえで投稿・共有する情報を取捨選択したほうがいいです。
以下の情報流出の可能性があります
- BeRealに対するサイバー攻撃による流出
- アカウント乗っ取り
- 設定・公開ミス
- フォロワーによる保存・複製
- 悪意のある流出(復讐心や嫉妬など)
- 悪意のない流出(両人は相互フォローしていないが自分とは友達だから見せるなど)
今現在は友人・身内だからと言って未来永劫、信頼関係がある保証はどこにもありません。自分以外に公開した情報は「何らかの形で他の人にも公開される」ぐらいの心持をしておいたいいです。 現在はただ単に興味を持たれていないから気にされていないだけです。(事件が発生した際メディアが卒業アルバム写真を晒しているのと似たものを感じている)
- 自分を加工しないのは勝手だけど周囲は違う
「ありのまま」を写すことに魅力を感じSNSを利用するのは勝手ですが、 それはあくまで対象を自分および自分が所有しているものに限定してほしいです。
最後に
SNS利用者による内部情報の流出は企業にとってリスクとなりますが、実際問題として防ぐことが難しいのが現状です。
コンプライアンス研修なども行われているとは思いますが、結局のところ人の良心に訴えかけた「抑止」であり「防止」ではないため今後とも同様の事象が出てくるとは思います。 プライベートな端末にインストールされているアプリケーションや利用するSNSの制限は企業にはできませんし、 仮に就業規則などで名指しで企業の管理下の時間禁止したとしてもそれに従うかは従業員のコンプライアンス次第であり、無視する人は無視しますし就業規則ができるのはやった後の処分の対応のみとなります。
根本的な対策とはなりませんが少しでもこういった事象が発生しないように、実際の事例としてまとめて教訓として語り継ぐしかないのが難しいところです。 (私がコンプライアンス系に興味持てないのはこういったところ...)
ただ、SNS利用者には常にリスクがあるものであることは心にとめておいてもらいたいです。 特に今回の事象で怖いのは「過去の投稿」が今になって燃え上がったという点です。すでにいつ爆発するかわからない爆弾はばらまかれています。 爆弾が破裂しないことを祈るぐらいしかできません。
それでは、ここまで拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
【更新履歴】
2026/05/02 AM 公開